部屋を片付けたいのに、なぜか物を捨てられない
部屋を片付けようと思ったとき、まず何をしますか。
いらない物を捨てる。
たぶん、これが一番分かりやすいですよね。
でも、いざ始めてみると、ゴミ袋に入れられない物が意外と多かったりします。
たとえば、昔は読んでいたけど、今はほとんど開かない本。
親からもらった本なら、なおさら捨てにくいものです。
「これ、もう何年も読んでないんだけどな」と思いながら、本棚に戻してしまう。
昔集めていた切手や、子どもの頃のコレクションもそうです。
今となっては使うこともない。
でも、だからといって「はい、いらない」とゴミ袋に入れるのも、なんだか違う気がする。
書類も面倒です。
契約書類や設定マニュアルなんかは、
「これってもう必要ないよな……」
と思っても、念のため残してしまう。
しかも、書類の山を前にすると、一枚ずつ確認するのがもう面倒なんですよね。
「たぶんいらない」
とは思っている。
でも、
「たぶん」
なんです。
こういう物が少しずつ積み重なって、気づけば部屋の中に物が残ったままになっていきます。
そして、部屋を見るたびに、
「そろそろ片付けないとな」
と思う。
でも、また今度でいいかとなる。
……まあ、今すぐ困っているわけでもないですからね。
こうして片付けが、なかなか終わりません。
でも、ここで少し見方を変えてみると、別の理由が見えてきます。
部屋が片付かないのは、単純に物が多いからだけではないのかもしれません。
一つひとつの物について、
「これは捨てていい?」
「これは残したほうがいい?」
「いつか使うんじゃない?」
と判断し続けること自体が、けっこう大変なんです。
つまり、
片付けられないというより、「捨てるかどうかを決めること」に疲れているのかもしれません。
そう考えると、無理に捨てようとしなくてもいい方法が見えてきます。
「捨てる・残す」の二択にしなくてもいい
ここまで読んで、
「じゃあ、結局どうすればいいの?」
と思ったかもしれません。
僕は、無理に今すぐ決めなくてもいいと思います。
たとえば本。
今はほとんど読まない。
でも、本棚にあるのをふと見て、
「そういえば、こんな本持ってたな」
と思うことってありますよね。
それで、なんとなくページをめくってみたら、また読みたくなる。
そういう本まで、
「今読んでないから、いらない」
と決めてしまう必要はないんじゃないでしょうか。
同じように、昔集めた物や思い出の品も、今使っていないからといって、必ずしも不要とは限りません。
そこで、片付けるときの選択肢を一つ増やしてみます。
捨てる。
残す。
保留する。
この「保留する」が、けっこう便利です。
捨てるほどではない。
今の自分の生活に必要なわけでもない。
そんな物を、無理にどちらかへ決めなくていいんです。
「今は分からないから、とりあえず保留」
それでいい。
片付けというと、どうしても「何を捨てるか」を考えがちです。
でも、本当に必要なのは、すべての物について今すぐ答えを出すことではないのかもしれません。
迷う物があったら、いったん判断を保留する。
これだけでも、片付けのハードルはかなり下がります。
迷う物は「保留ボックス」に入れて、判断を後回しにする
では、実際にどうするか。
まずは、部屋の中に「保留ボックス」を一つ用意してみます。
大きな箱じゃなくても大丈夫です。
段ボールでも、ふた付きの収納ケースでも、家にある物で十分です。
そこに入れるのは、
- もう読まないかもしれない本
- 思い出の品
- 昔集めていたコレクション
- 判断するのが面倒な書類
- 今は使わないけれど、捨てるのはちょっと不安な物
といった、「捨てるかどうか決めきれない物」です。
ポイントは、保留ボックスに入れた物を、そのまま放置しないこと。
「いつか考えよう」だと、本当にいつまでも考えないですからね。
そこで、
「3か月後に見直す」
とか、
「半年後に一度確認する」
というように、あらかじめ見直す時期を決めておきます。
すると、今この瞬間に、
「これは捨てるべきかな……」
と悩み続けなくてよくなります。
もちろん、
「それって、単に問題を先送りしているだけじゃない?」
と思うかもしれません。
たしかに、何も考えずに箱へ突っ込んで、その存在ごと忘れてしまうなら、ただの先送りです。
でも、ここでやりたいのは少し違います。
判断を放棄するのではなく、「今は判断しなくていい」と自分で決める。
これなら、ちゃんと片付けの一部です。
今の自分には判断できない。
だったら、無理に答えを出さず、時間を置いてみる。
3か月後に箱を開けたとき、
「やっぱりこれは残しておきたい」
と思うかもしれません。
逆に、
「そういえば、これが入ってたことすら忘れてた」
となるかもしれません。
そのときに改めて決めればいいんです。
今すぐ全部を片付けようとしなくてもいい。
まずは、「迷っている物を、迷ったまま保留できる場所」を作る。
それだけでも、片付けは少し始めやすくなります。
でも、保留した物を置く場所はどうする?
ここまでで、「捨てるか、残すか」を今すぐ決めなくてもいい、という考え方ができました。
保留ボックスを作って、迷っている物をいったんそこへ移す。
これなら、捨てたくない物を無理に捨てなくても、部屋を片付けていけます。
……ただ、ここで一つ問題が出てきます。
「あれ? その保留ボックス、どこに置く?」
という問題です。
クローゼットに入れる。
押し入れに入れる。
空いている収納スペースに置く。
もちろん、それでもいいと思います。
でも、そもそも収納スペースがいっぱいだから片付けたいんですよね。
せっかく部屋から出した物を、今度はクローゼットの奥に押し込んだだけ。
それだと、ちょっと違う気もします。
しかも、保留したい物が一箱で済むとは限りません。
本や思い出の品、季節物などを次々と保留していったら、いつの間にか「保留物を置くための場所」が必要になってしまいます。
そこで、もう一つ考え方を変えてみます。
「保留する物を、家の中に置かない」
という方法です。
たとえば、しばらく使わないけれど捨てるつもりもない物なら、家の外に預けてしまう。
特に、ダンボール数箱くらいの荷物なら、
「わざわざトランクルームを借りるほどでもないんじゃない?」
と思うかもしれません。
僕も、最初はそう感じると思います。
でも、最近は大きな収納スペースを丸ごと借りるのではなく、荷物を宅配便で送って預けられる「宅配型トランクルーム」という方法もあります。
小型の荷物を少しだけ預けたい場合に、どんな使い方ができるのか。
「トランクルームを借りるのは、やっぱりもったいないんじゃない?」
と思った方は、こちらで詳しく整理しています。
小型荷物にトランクルームはもったいない?月数百円で部屋を片付けるコツ
片付けは「捨てること」ではなく、今の暮らしを整えること
片付けようと思うと、どうしても「何を捨てるか」を考えてしまいます。
でも、ここまで考えてみると、必ずしも捨てる必要はないんですよね。
たとえば、今は読まないけれど、いつかまた読みたい本。
昔の思い出が詰まったコレクション。
親からもらった物。
今は使っていないけれど、念のため取っておきたい書類。
こういう物まで、部屋を片付けるために無理やり捨てる必要はありません。
大事なのは、
「今の生活に必要かどうか」と「自分にとって残しておきたいかどうか」は、別の問題だと考えることです。
だから、片付け方も一つじゃなくていい。
捨てる。
残す。
保留する。
そして、必要なら家の外に預ける。
そのときの自分に合った方法を選べばいいんです。
特に、判断するのが面倒な物については、いきなり答えを出そうとしなくても大丈夫です。
まずは部屋を見渡してみてください。
「あー、これどうしようかな……」
と、ずっと気になっている物が一つくらいあるんじゃないでしょうか。
それを、まずは保留ボックスに入れてみる。
そして、見直す時期だけ決めておく。
それだけでもいいと思います。
部屋を片付けるって、全部を捨ててスッキリすることだけじゃない。
自分が無理なく暮らせる状態に、少しずつ近づけていくこと。
そう考えると、片付けも少しだけ気楽に始められるんじゃないでしょうか。



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